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キープ奏法~手首、肘、肩…etc.は一度忘れて

「手首からのスタッカート」「肘を楽に」「肩を上げない」「頭を振らない」「お腹の支えを感じて」等、ピアノ演奏に於いて、身体の色々な部位に言及されることがよくあります。ですが、先月のブログ「タッチに全集中」でも書きました通り、タッチをキープするには音楽そのもののイメージを除き2つ以上のことを考えず、指の感覚のみに集中することが特に大切になると思います。

 

手首や肘などその他の部位はタッチのキープと直接的には関係ございませんので、とりあえず一度忘れてみるのがおすすめです。また、キープ奏法云々とは別に、ストレスのかかる身体の使い方によって引き起こされる身体の痛みや故障を予防、改善するという意味においては指以外の部位が気になることもあるかと思います。そのような場合には演奏中ではなく演奏の合間、音を出していない時のみ意識をしてみるのはいかがでしょうか。タッチのキープが無意識、もしくは天性でできている場合は分かりませんが、私の場合は指の感覚+音楽そのもののイメージのみに集中することを徹底できていないときは、ほぼタッチが乱れてしまうということを繰り返してきましたので、演奏中は直接的にタッチのキープに影響を及ぼす指の感覚に全集中することを重ねておすすめしたいと思います。

 

これまでも、キープ奏法実践のポイント等を色々な角度から書いて参りましたが、結局のところ重要な点はステップ1、2に凝縮されますので、情報量が多すぎてかえって混乱してしまう時は、改めてシンプルに指の感覚だけに集中してみてください♪