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キープ奏法「おすすめの理由」~楽器の違いに影響されにくい

キープ奏法をおすすめする理由の一つに、ピアノ演奏を必要以上に難しく考えず「タッチを最初から最後までキープして弾くだけ」と考えることで、色々な演奏上の難しさや問題をシンプルに考えられるということがあります。例えば、ピアノを弾くことの難しさの一つである、場所、会場によって異なるピアノを演奏するという点にも対処し易くなると思います。

 

どういうことかと申しますと、アコースティックピアノ、電子ピアノ共に、モデルによってタッチやペダルの感触はかなり異なりますし、特にアコースティックピアノに於いては同じモデルのピアノであっても1台1台に特徴がございます。また、仮に同じピアノであっても楽器のコンディションによって随分違う印象を受けることもあります。そのため、演奏に於いては通常この様な楽器の違いに対する適応が求められ、慣れないピアノの場合には特に難しさがあるわけですが、ここであくまでも「最初から最後まで同じタッチをキープして演奏する」というキープ奏法の原則から外れずに演奏を微調整することで、「必要以上に」楽器の違いに影響されることなく、普段の感覚のまま「ぶれずに」弾くことができるようになると思います。

 

以上、今日は簡単にここまでとさせていただきますが、キープ奏法を取り入れることによる色々な楽器への適応のし易さに関してはまだまだ色々なお話がございますので、いずれまた改めて取り上げる予定です。