· 

ピアノのある部屋のロボット掃除機

たまにはキープ奏法以外の話題も、と思いまして、今年購入しましたロボット掃除機iRobotのルンバ980のご紹介です。

 

私も購入前はピアノ部屋での使用について気になりまして、幾つかのレビューを参考にさせていただきましたが、ロボット掃除機全般に、部屋の間取り等の条件によってかなり動作等が変わってくると思いますので、あくまでも一つの参考例として読んでいただけましたら幸いです。

 

私は当初、一番の売れ筋商品であったルンバe5を第一候補に検討しており、家電お試しサービスを利用して2週間のレンタルを致しました。e5はカメラを搭載してないランダム走行という方式を採用したモデルで、掃除の時間は長めにかかるものの、最終的にはリビングからキッチンまでを掃除してくれましたが、充電を兼ねたホームベースへの帰還率がやや低く、またホームベースのない部屋に持ち運んで使用した場合は、自動で掃除を終えてくれない点が気になっておりました。e5の返却期限が近づいてきた頃、生産終了の型落ちモデルで、かつてはハイエンドモデルだったルンバ980がe5と同じぐらいのお値段でちょうどセールになっていることを知り、カメラが搭載されたマッピング走行採用ということに惹かれ、迷った末に980を購入致しました。

 

e5は980よりも新しいこともあり、980では未対応のダストボックスの水洗いができたり、掃除中の動作音が静かといった良さがありましたが、980はカメラ搭載のマッピング走行のため、掃除時間がやや短縮され、ホームベースへの帰還率も高く、別の部屋に持ち運んで使用した場合も自動でスタートした場所に戻り掃除を終えてくれるため、より安心して使用できております。(現在最新式のs9やi7はさらに賢く掃除をしてくれるようです。)

それから、ルンバシリーズは基本的に家具などの障害物にぶつかってから方向を変えるのですが、980はカメラが搭載されているため、ぶつかる前に減速してくれることが多く、物への当たりがランダム走行モデルよりもやわらかくなっております。ですが、おそらくルンバシリーズ共通で黒い色の物体の認識を苦手としており、ピアノには残念ながらそのままぶつかっていってしまいます。(進入禁止エリアを作るためのバーチャルウォールというものも付属されておりますが、設置すると全体的に思った以上に広い範囲が侵入禁止と認識されてしまい、使い所が難しい印象でした。)そのような訳で、デリケートな高級家具などがある場合は要注意かと思いますが、ルンバの側面には衝撃吸収のためのソフトバンパーが付いておりますので、私は許容範囲かなと思いあまり気にせずに使っております。何より床を自動で清掃してくれることは便利で、たまに動きを見ていても愛嬌があり面白く、私は部屋ごとに持ち運んで移動させておりますが、床に段差のないバリアフリー住宅でしたら、より便利に使えるのではないかと思います。ちなみに、私はルンバ以外のロボット掃除機は未使用のため分かりませんが、他のメーカーでは、物にほとんどぶつからずに掃除をしてくれるモデル等も、色々発売されているようです。

 

最後に一つ、現在のルンバシリーズはリモコンが同梱されておらず、スマホアプリか本体上部のボタンでの操作となります。スマホアプリでは初期設定が必要になりますが、Wi-Fiを2.4GHz周波数帯に繋ぐ必要があったり(最新機種は5GHzにも対応しているようです)、私の場合は最初に初期設定を試したスマホで上手く設定が完了できず、別のスマホで試みてやっと上手くいくなど、やや初期設定に難しさがある点も要注意かと思います。

 

気になる点も書きましたが、総じてピアノ部屋でも利用可能な便利な家電で、ロボットとしての面白さもあり気に入っております。まだ4か月半ほどの使用期間ですので、耐久性は未知数ですが、長持ちしてくれることを願っております。

 

ルンバ980。普段はテレビ台下に設置のホームベースで寝ております。